◆ 花粉症について ◆
●花粉症の正体はアレルギー!
春先にクローズアップされる花粉症はアレルギーの一種で、花粉を排除するために過剰に放出された物質が目や鼻の神経や血管を刺激することによって出る症状です。●アレルギーってなに?
ある特定の物質に対して過敏に反応する事をアレルギーといいます。この原因となる物質のことをアレルゲン(または抗原)と呼んでいます。アレルギー体質の人がアレルゲンに接しているとからだの中に抗体と呼ばれるものができます。この抗体に再度、体の中に入ってきたアレルゲンが結合すると、主にヒスタミンという物質が細胞の中から放出され、さまざまなアレルギー症状が起きます。主なアレルギー性疾患としては、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎があげられます。●アレルギーの原因
目と鼻のアレルギー症状には、ハウスダスト等が原因で1年中おこる「通年性」と、花粉が原因で春や秋におこる「季節性」があります。両方の抗原をもっていると、1年中ずっと目と鼻のアレルギー症状で悩むこともあります。●花粉症とかぜの見分け方
- 花粉症 かぜ
- くしゃみ 連続7〜8回、または10数回 せいぜい3〜4回
- 鼻水 透明でサラサラしている 粘液質で色つき
- 鼻づまり 比較的重い 比較的軽い
- 目のかゆみ あり なし
●花粉症対策
・ 花粉の多い日を知っておきましょう。テレビや新聞等の花粉情報に気をつけましょう。また、雨上がりの晴れた日、晴れて湿度の低い日や風の強い日、夜より昼間のほうが花粉の飛散量が多いので、特に注意が必要です。
・ 外出時には、マスクやメガネのご用意を。
マスクの場合、ガーゼを水に浸し、固く絞ってから内側にはさみます。湿らせたガーゼが花粉の通過を防ぐと共に、のどの乾燥の緩和にも役立ちます。また、花粉症用のマスクもあります。
・衣類等についた花粉を室内にもち込まないように。
帰宅時には、玄関先で衣類や髪についた花粉をはらいます。 外に干した洗濯物やふとんは、花粉をはたき落としてからとりこむようにしましょう。
・ 空気清浄器をお使いのときは、置き場所をチェック。
舞い上がった花粉は床に落下することが多いので、天井近くより床に置くほうが効果的です。
◆ 幼少児の中耳炎について ◆
幼少児の中耳炎には、主に以下の2つのタイプがあります。●急性中耳炎(急性化膿性中耳炎)
主に風邪が原因で鼻の奥の細菌が耳管を介して中耳腔に炎症を引き起こす結果、強い耳痛、耳閉塞感(耳が詰まった感じ)、発熱を呈します。 従って、風邪の流行する時期に増加します。乳幼児で風邪の治療を受けているのに38℃以上の高熱が何日も続く時は、急性中耳炎を強く疑う必要があり、耳鼻咽喉科で正しく診断・治療を受け、完治させることが肝要です。通常は適切な抗生剤、消炎剤などの投与で軽快しますが、細菌は耐性菌の出現で抗生剤の効かない例もあり、炎症が遷延化・重症化したり、また後述する滲出性中耳炎に移行する例も多く見られます。このようなケースでは、早期に鼓膜切開などの外科的処置により排膿を促す必要があります。多くの場合、切開排膿により長引いていた発熱が、急速に下熱する傾向にあります。
尚、原因が主として鼻腔・鼻咽喉(鼻の奥)にあるので、鼻汁の吸引、清掃、ネブライザー吸入などの局所処置も補助治療として有効です。
●滲出性中耳炎
滲出性中耳炎とは、鼓膜に穿孔が無く、中耳腔に液体(水っぽいのから粘っこいのまで様々ですが、急性中耳炎と異なり細菌は殆ど認められません)がたまった状態の中耳炎です。原因は色々ありますが、乳幼児期〜小児期にかけては、急性中耳炎から移行(急性中耳炎が完治しないのに放置された場合が多い)するケースが多いようです。
症状は耳閉塞感と難聴ですが、通常痛みを伴わないので、小児の場合症状を訴えないことも多く、難聴も片方だけの場合は周囲も気付かない事があるので要注意です。治療は抗生剤、消炎剤、抗アレルギー剤の投与、鼻腔・鼻咽腔の局所処置、耳管通気などの保存的治療を行いますが、症例によって、鼓膜切開や穿刺などの外科的処置により中耳腔に貯留している液体を吸引除去し、中耳腔の換気をはかる必要があります。通常鼓膜を麻酔して行うので、痛みはありません。
いずれにしても、放置しておくと難治症となり、難聴を残したり、慢性中耳炎になる可能性もあるので、専門医にかかりきちんと治すことが大事です。